日本産発光生物

日本の発光生物は、渡瀬庄三郎や羽根田弥太らの努力により徹底した調査が行われてきました。そのため、日本産発光生物のリストは他地域のそれと比べて著しく網羅的になっています(Oba et al., 2011)。
また、富山湾のホタルイカ、八丈島の発光キノコ、日本近海に特徴的なウミホタル、日本の夏の風物詩ホタルを含む多数の昆虫類など、興味深い発光種が多いことも日本の大きな特徴です(Haneda, 1954)。

本プロジェクトでは、魚津水族館の稲村修博士と高知大学理学部の遠藤広光教授が海洋生物を協力担当、名古屋大学農学部の大場裕一が陸生動物を主担当、海産甲殻類は広島大学の大塚攻教授が協力担当、国立科学博物館の保坂健太郎博士が菌類を協力担当します。また、分類に関して、軟体動物は東京海洋大学の土屋光太郎博士、棘皮動物は国立科学博物館の藤田敏彦博士、渦鞭毛藻類は北海道大学の堀口健雄博士、貝形類では北海道教育大学の蛭田眞一博士の協力を得ています。とりわけ発光生物種の多いことで知られる八丈島(Haneda, 1954)の生物群については、NPO八丈島観光レクリェーション研究会と八丈ビジターセンターの協力を得ています。

すでに、ホタル科の一部を除く全ての陸生発光動物の解析が完了し、現在は海洋性発光動物の解析を進めています。
発光キノコについては、キノコ類タイプ標本プロジェクトとリンクします。標本は名古屋市立大学の生物多様性研究センターと名古屋大学博物館に保管されます。

現在、この研究を「LUMICODE」の呼称で世界レベルのプロジェクトに拡張することを計画中。

参考文献

  • Oba Y, Branham MA, Fukatsu T (2011) The terrestrial bioluminescent animals of Japan (Review). Zoological Science 28, 771-789. (Open Access)

  • Haneda Y (1954) Luminous organisms of Japan and the Far East. in “The luminescence of biological systems”, pp. 335-385.

連絡先

大場裕一(おおばゆういち)
〒464-8601
名古屋市千種区不老町
名古屋大学大学院 生命農学研究科
Tel/Fax: 052-789-4280
E-mail: oba [at] agr.nagoya-u.ac.jp

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