日本産コメツキムシ
本プロジェクトは、東海地方を起点とした日本産コメツキムシのDNAバーコード・データベース構築を目指しています。
コメツキムシ科は、日本全土に幅広く分布し、また海岸から高山地帯までの多様な環境に適応しています。さらに、一部の種類では、絶滅危惧種に指定されているものや、農作物の害虫としても知られているものもあります。したがって、本プロジェクトが蓄えるデータベースは、生物地理学、生物多様性評価、環境アセスメント、農薬開発などへの幅広い応用可能性が期待されます。
種同定は、大平仁夫、有本久之、鈴木 亙の3人の分類専門家が担当します。遺伝子解析とデータベース構築は名古屋大学生命農学研究科(大場裕一グループ)と名古屋市立大学生物多様性研究センター(熊澤慶伯グループ)が中心となって行います。液浸証拠標本は、名古屋市立大学システム自然科学研究科標本庫において管理・保管されます。
2011年12月現在、日本産コメツキムシ科の全7亜科(所属不明のツツコメツキ類を除く)、25族中の24族、約140属中の81属、亜種を含む約950種中の266種、合計433バーコード(各658 bp)を取得し終えています。これは本土産の主な種類のほぼすべてを網羅しており、実用的なバーコード・ライブラリーが完成しつつあります(分類体系は、大平, 2008に基づく)。さらに、得られたデータからは隠蔽種や新しいシノニムの可能性などもいくつか示唆されており,より網羅性の高いライブラリー作りのための解析は現在も継続しています。
連絡先
大場裕一(おおばゆういち)
〒464-8601
名古屋市千種区不老町
名古屋大学大学院 生命農学研究科
Tel/Fax: 052-789-4280
E-mail: oba [at] agr.nagoya-u.ac.jp