Japanese Barcode of Life Initiative
日本バーコードオブライフ・イニシアチブ
国際鱗翅類プロジェクト(Lepidoptera Barcode of Life)
鱗翅類すなわち蝶・蛾類は、動物の中でも大きなグループの一つであり、世界から16万種が記載されているほか、なお多くの未記載種が残されています。このグループはプロジェクトの初期からDNAバーコーディングの方法の有用性実証に用いられてきましたグループでもあります。
Lepidoptera Barcode of Lifeは、国際バーコードオブライフプロジェクト(iBOL)の重点課題の一つで、鱗翅類全種のDNAバーコードの決定を目的としたプロジェクトです。現在、カナダのUniversity of GuelphとドイツのZoologische Staatssammlung Münchenが中心となっており、実際の解析にはiBOLプロジェクトが支援しています。
Lepidoptera Barcode of Lifeは現在以下のような重点キャンペーンを行っています。
分類群キャンペーン
シャクガ科 Geometridae
(http://www.lepbarcoding.org/geometridae/index.php)
スズメガ科 Sphingidae
(http://www.lepbarcoding.org/sphingidae/index.php)
ヤママユガ科 Saturniidae
(http://www.lepbarcoding.org/saturnidae/index.php)
地域キャンペーン
北米産鱗翅類
(http://www.lepbarcoding.org/australia/index.php)
オーストラリア産鱗翅類
(http://www.lepbarcoding.org/northamerica/index.php)
現在までに全世界の25%にあたる4万種が登録されています(2010年4月現在)。
これは登録されている全バーコード(7万種)の過半数を占めています。
とくに初期からのキャンペーン対象であるスズメガ科は1475種中1268種(86%)、ヤママユガ科は全世界の2010種中1613種(80%)がすでにバーコーディングされており、世界レベルで同定に用いることが可能になりつつあります。
また、既知種のどれにも塩基配列が一致しない「新種候補」も数百種見つかっており、一部はすでに記載が進んでいます。今後の分類学的研究進展への貢献も期待されます。
