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概要

証拠標本データベース

DNA情報証拠標本

すべての塩基配列は分類群名と結びつけられています。もしDNA情報と分類群名との対応に誤りがあり、それが検証不可能な場合、その情報を用いた解析結果の解釈に甚大な悪影響を及ぼしかねません。

DNA情報の証拠標本(voucher specimen, taxonomic voucher)とは、DNAバーコーディングのみならず、分子生物学的研究全般において、このような誤同定に起因する無用の混乱を避けるために指定される標本を指します。これはあるDNA情報の源となった標本の同定確認に必要なもの、つまり「DNA情報を用いた研究の検証可能性」を担保するために不可欠なものと言えます。

DNA情報証拠標本には次の二つの場合が考えられます。

DNA抽出された標本そのもの
体の一部をDNA抽出に用いられた個体で、証拠標本として最も確実なものです。
DNA抽出された標本に準ずる標本
DNA抽出された標本と同種の他個体で、著しく微小で一個体全部を抽出に用いざるを得なかった場合や抽出によって同定に必要な分類情報が失われてしまった場合などに証拠標本として指定されます。実際に抽出に用いられた個体と同一採集ラベルの標本で、然るべき専門家によって同種と認定されたものが望ましいです。

通常、DNA情報証拠標本には下記データが必要であり、標本管理に混乱を来たさぬよう各標本にデータが記入されたラベルを適切な方法で添付します。

  • 採集データ(採集地、採集年月日、採集者名など)・・・証拠標本に限らずあらゆる生物標本に必須の情報です。
  • 同定データ(分類群名、同定者名、同定年)・・・同定の正確さを判断する上で非常に重要な情報です。
  • 塩基配列のDDBJ登録番号・・・DNA情報と証拠標本とを対応させるために必須の情報です。
  • 各保管機関の証拠標本番号・・・各機関で証拠標本を管理する上で必須の情報です。

DNA情報証拠標本コレクション

「いつでも、誰でも、簡単に」アクセス可能な形で保管されるDNA情報証拠標本のコレクションで、以下の二点が要件となります。

  • 然るべき機関で保管し,持続的な利用可能性を担保すること
  • データ公開することによりユーザー側の利便性を高めること

DNA情報証拠標本コレクションデータベース

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